arrow-nl

ラマリオーザ農園のバイオダイナミック農業が観光業も牽引

Panorama-e-uliveto-antico-di-Fattoria-la-Maliosa

読者の皆さんはForagingという言葉をご存知だろうか?

じつはこれ食料を集めるという意味の英語で、人類が習慣的にやってきた事なのだ。

今、しばらく忘れられていた食用植物の採集が、ニーデルコフラーやフルランなどの有名シェフが体に良い自生の野草を料理に使い始めた事で新たに脚光を浴び始めている。

シェフの他に、例えばアルバのイラクサ祭り(Urtica ad Alba)やメルのラディチェーレ(タンポポに似た薬草)祭りなど野草をテーマにしたイベントなどもこのブームに一役買っている。

 

かつては少ない食糧を補うための野草集めが今やちょっとしたブームで野草採集のツアーウォーキングも行われ、ことに山がちで、自然環境に恵まれたエリアでは地場経済の立て直しに貢献しているという。

 

シベリアと同じ人口密度のマレンマ

丘陵が多く環境が汚染されていない地域といえば、トスカーナのマレンマだ。

マレンマの人口密度はシベリアと同じでも生物多様性が非常に高い事はあまり知られていないがこの地域にはルリジサやラディッキオ、アスパラガスなど地中海原産植物の約85%ものが集まっていると言われている。

マレンマで自生する食用の植物種をまとめ、電子書籍の形で緑あふれるマレンマを訪れる観光客だけではなく野草を食べる伝統を忘れてしまった地元の人々にも知ってもらいたいという願いがある女性経営者によって実現された。

 

サトゥルニアのバイオダイナミックのオアシス

 

彼女の名はアントネッラ マヌーリ氏。金融界から自然農業の世界に入りサトゥルニアテルメからほど近いところにマリオーザ農園を立ち上げた。いかなる種類の農薬も使わないバイオダイナミック農法の160ヘークタールに及ぶ農園ではぶどう、オリーブの他多種多様の植物が環境汚染とは無縁の環境で自生している。

さらに彼女はトラクターの利用も止め、農園の作業は人手とイタリア原産の2頭の農耕馬のみで行うという徹底だ。農園ではアスパラガスやカレンデュラ、からしやルリジサ、チコリにタンポポ等々多くの食用植物がぶどうや木々の間、丘陵や森の下草の合間に至るまで自生する。

マヌーリ氏の計画を実現するためにマレンマの食用植物全てを3冊の電子書籍にまとめたのは植物学者のジョバンナ ニカーゾ氏だ。

農園に自生する野草を電子書籍で知る事が出来る。

 

3冊に分けられた本はタブレットやスマホでダウンロードし農園内を散策する際に使えサトゥルニアテルメ利用者へのサービスの一環とし行われる野草発見ツアー(5月から10月)でも使う事が出来る。ツアーはテルメのホテル併設のレストラン(ミシュラン1つ星)アッラクワコットのシェフアレッサンドロボッチ氏の野草料理(ルリジサ、野草のリボッリータ、野生のフィノッキオを使ったエトルリア風スープなど)で閉められる。

地元マーケティングを支える素晴らしい一例を野草から発見したのであった。

Pubblica un commento

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

  • eBOOKs

certificazioni
Premi