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マリオーザの10年。

ちょっと前に2018年になったと思っていたら、今年も早いものでもう5月です。数々の賞やガイド本での高評価に支えられ、マリオーザ農園は生産を始めてから今年で10年目を迎えます。

実業家の家に生まれた事で、目標を達成のために鍵となるステップを分析する事の重要性を学んで来ました。

10年前、私は海外での多くの経験から得られた明確な考えと理想を持っていましたが、イタリアの環境保護の姿勢と自然資源を次世代へ残していくための方策とは相入れない事に気がつきました。

マリオーザの農園は夢の物語なのではなく、環境の重要性とそれを永続させる事の価値を体現する必要性から生まれたものです。それに必要なもの、それは理想の言葉ではなく、実体のある土壌だけです。豊かな土を育むためにはどうしたら良いか。この10年の間、そのための試行錯誤を続けて来ました。 Continue reading…

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ラマリオーザ農園の2017年

農園について
2017年マリオーザ農園はさらに大きくなりました。
モンテカヴァッロのエリアに1,5ヘクタール植樹し「モンテカヴァッロ コリーノぶどう畑」と名付けました。
同じくヴィーニャアンフィテアトロの畑の刷新も終了しました。
その他、「母なる畑」のぶどうも自園の芽を接木し整備しなおしました。
オリーブに関しては若いオリーブにレッチョデルコルノ種の接木を施し品種変更しました。
2017年はマレンマで最も乾燥し暑い年として記憶されることでしょう。
さらに今年はアルプスの麓、ヴァルテッリーナ(ソンドリオ県)で樹齢40年
の畑を受け継ぐことになりました。急峻な山の斜面にへばりつくように作られたテラス状の畑でのぶどう作りは困難を極め「英雄的」といっても過言ではありません。山岳地帯でのワインと農作物づくりの深い文化と歴史に満ち溢れた興味深い環境です。

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2016 年のラマリオーザを振り返って。

親愛なるラマリオーザの友へ

多くの満足と報償に恵まれた濃密な一年の締めくくりの時となりました。 Continue reading…

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2016年のマリオーザ農園の作柄

2016年は暑く乾燥した気候で、ある意味この土地に典型的なものでした。

年毎に特徴的な違いのあった3年目を終え、自信と学びを得ることが出来た今年は農園作りの将来を考える上でさらなる課題を見出した年となりました。 Continue reading…

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本物のワイン:畑からワイナリーまで。本物はこうして生まれる。

ワインとは

ワインとは、ぶどうが育ったその土地固有の環境を反映した品種の特徴を如実に表すものでなければならい。私たちが追い求めるのはただ一つ、丹精込めてつくる、本物のワインだけ。加工処理もしなければ、添加物なども一切使わない。しかしながらこのようなワインはいつでも、どこででも、どの品種でも、出来るものではない。

畑での仕事 Continue reading…

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太古の土地とそのままの自然が生み出す貴重な産物

アントネッラ マヌーリの考えに心から賛同しマリオーザ農園で濃密な3年を過ごしたが、図らずも自分の今までの知識と経験をここで改めて振り返り刺激的な新たな学びの機会が得られるとは思ってもみなかった。

始めた当初は私の長い経験から得られたいつものアプローチで臨んだが、その経験から想像もできないほどの多様性に合わせるように徐々にこの地にあった方法を見つけきた。

豊かな森や野生動物とわずかな農地。ローマ時代からさらに遡ってエトルリア人の時代の農業に端を発する土壌など、着いた途端に太古の自然そのままの景観に度肝をぬかれた。

この環境においてはマリオーザが取るべき道はただ一つ、素晴らしい財産であるこの環境を守り育み、農業考古学とブドウ栽培考古学ともよべるような偉大なる自然の遺産を有効に活用する道を探るだけであった。

我々の選択は歴史に対する欠くべからざる敬意であるともいえよう。

なぜなら今やブドウ栽培はその他多くの大規模農業と同じように捉えられそのように実践されているからだ。

しかしながらマリオーザ農園の土地は価値ある産物を作るためだけにあるのだ。 Continue reading…

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2015年のラマリオーザを振り返って。

今年もマリオーザを見守り支えてくださる皆さんと一緒に終わりゆく2015年を振り返ってみたいと思います。 Continue reading…

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自然からの優しいお返し。

2014年はイタリアのオリーブオイルにとって散々な年でした。

特にマレンマにおいては過去50年でも類を見ないほどの記録的な雨となりそれに伴って発生したオリーブに寄生するオリーブバエの被害もありました。

そしてまさに収穫直前という時に農園一帯を襲った洪水が僅かに残っていた実さえも根こそぎ流し去り生産は殆どゼロとなってしまったのです。

今年、農園では病害虫の発生を予防し2015年が素晴らしい収穫年となることで自然から寛大なお返しを受けられるようオリーブ園の栽培管理を続けてきました。

マリオーザではオリーブは標高の低い傾斜地に植えてあり2015年の冬は例年より温暖でしたが初春、特に3月から寒暖の差が激しくなりました。

幸運にも古木のオリーブはモンテカバッロの丘に守られ、気温の変動が和らげられたことで生育も開花も例年よりも早く進みました。私たちの農園は本当にオリーブの栽培に適した土地なのです。 Continue reading…

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ラマリオーザ農園のバイオダイナミック農業が観光業も牽引

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読者の皆さんはForagingという言葉をご存知だろうか?

じつはこれ食料を集めるという意味の英語で、人類が習慣的にやってきた事なのだ。

今、しばらく忘れられていた食用植物の採集が、ニーデルコフラーやフルランなどの有名シェフが体に良い自生の野草を料理に使い始めた事で新たに脚光を浴び始めている。

シェフの他に、例えばアルバのイラクサ祭り(Urtica ad Alba)やメルのラディチェーレ(タンポポに似た薬草)祭りなど野草をテーマにしたイベントなどもこのブームに一役買っている。

 

かつては少ない食糧を補うための野草集めが今やちょっとしたブームで野草採集のツアーウォーキングも行われ、ことに山がちで、自然環境に恵まれたエリアでは地場経済の立て直しに貢献しているという。

 

シベリアと同じ人口密度のマレンマ

丘陵が多く環境が汚染されていない地域といえば、トスカーナのマレンマだ。

マレンマの人口密度はシベリアと同じでも生物多様性が非常に高い事はあまり知られていないがこの地域にはルリジサやラディッキオ、アスパラガスなど地中海原産植物の約85%ものが集まっていると言われている。

マレンマで自生する食用の植物種をまとめ、電子書籍の形で緑あふれるマレンマを訪れる観光客だけではなく野草を食べる伝統を忘れてしまった地元の人々にも知ってもらいたいという願いがある女性経営者によって実現された。

 

サトゥルニアのバイオダイナミックのオアシス

 

彼女の名はアントネッラ マヌーリ氏。金融界から自然農業の世界に入りサトゥルニアテルメからほど近いところにマリオーザ農園を立ち上げた。いかなる種類の農薬も使わないバイオダイナミック農法の160ヘークタールに及ぶ農園ではぶどう、オリーブの他多種多様の植物が環境汚染とは無縁の環境で自生している。

さらに彼女はトラクターの利用も止め、農園の作業は人手とイタリア原産の2頭の農耕馬のみで行うという徹底だ。農園ではアスパラガスやカレンデュラ、からしやルリジサ、チコリにタンポポ等々多くの食用植物がぶどうや木々の間、丘陵や森の下草の合間に至るまで自生する。

マヌーリ氏の計画を実現するためにマレンマの食用植物全てを3冊の電子書籍にまとめたのは植物学者のジョバンナ ニカーゾ氏だ。

農園に自生する野草を電子書籍で知る事が出来る。

 

3冊に分けられた本はタブレットやスマホでダウンロードし農園内を散策する際に使えサトゥルニアテルメ利用者へのサービスの一環とし行われる野草発見ツアー(5月から10月)でも使う事が出来る。ツアーはテルメのホテル併設のレストラン(ミシュラン1つ星)アッラクワコットのシェフアレッサンドロボッチ氏の野草料理(ルリジサ、野草のリボッリータ、野生のフィノッキオを使ったエトルリア風スープなど)で閉められる。

地元マーケティングを支える素晴らしい一例を野草から発見したのであった。

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ワイン職人とは?

書くことは今でも得意だとは思わないが書くことの練習は間違いなく私の師であり論文指導教官だったカルロ教授に拠るところが大である。教授は私の思索の発展とそれにふさわしいフレーズを自由に組み立てさせ無言で同調の意を示してくれたものだ。

でもその後、ちょっと顔を強張らせて、”まぁ、でもな..”と来る。

論文の見直しを始め、だいたいいつも全く新しい結論に落ち着くのだった。全ての単語を推敲し句読点もチェックする…つまり私は科学を学びつつ文才も磨けたというわけだ。

その後、私は研究分野で40年も書き続けそのおかげで私の語彙も磨かれてきたはずだが決して十分とは言えまい。

ワインの世界、ことに有機やバイオダイナミック、自然、職人づくりなどと称される世界に携わるようになって以来、その現実と語られている事との乖離に大分に混乱し時には途方に暮れる事もあるのだ。

往々にして、実際のところは実態を単に誇張するためにビオだ、自然だの言葉が使われているように思えるのだ。

私は決して、喜んで耳を傾けてきた風変わりな表現に同調したいとは思わない。反対に私たちを定義付けるのに使われうるこれらの言葉の意味をはっきりさせたいほどだ。農学と応用生物学において真実を語り選択理由をはっきりと説明する必要があると思うからだ。 Continue reading…

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